移籍未確定者のその後の動向
今夏での移籍の噂があるが、未だに移籍が確定していない選手のその後の動向。
伊東純也
8月14日のリーグ戦第4節ルーベン戦後に去就を問われると「今の状況では、ヘンクに残ると思います」と残留を口にした。
昨シーズンにリーグ戦11ゴール16アシスト、カップ戦でも1ゴールと好調だった伊藤は、ステップアップの移籍が期待されていた。
ここまで移籍の噂は、同国内の強豪で昨シーズン王者のクラブ・ブルッヘ、あるいはロシアからの興味が複数あったようだが、5大リーグからはない様子。ヘンクは伊藤の移籍金を1000万ユーロ(約13億3000万円)に設定している模様。
今夏のステップアップ移籍の可能性が少なくなり、ヘンクは新契約のオファーを準備しているようで、伊藤も残留に傾いていることがうかがえる状況だ。
この試合で決めた、伊藤の今季初ゴール。
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— Eleven Belgium (NL) (@ElevenBeNL) August 14, 2021
冨安健洋
ボローニャは冨安を売却し、その移籍金で補強をするため、冨安の移籍が完了しないと話が進まない。そのため、売却のリミットは20日ごろまでと言われていたが、現時点で移籍合意の話は出ていない。
まだ、移籍の可能性はゼロではないが、残留の気配が濃厚になってきたか。
東京五輪終了後の休養を経て、8月20日にチームに合流しているが、22日のセリエA開幕戦はベンチ入りせず。
堂安律
アルミニアでは残留の原動力となった堂安の買取を望んでいたが、買取オプションの500万ユーロ(約6億6000万円)は財政的に高すぎるため値下げ交渉を行うも成立には至らなかった。そのため、保有元のPSVに戻っていたが、堂安は新たな移籍先を求めている。
これまでに獲得の興味の噂があるのは、ドイツ・ブンデスリーガ1部のフランクフルト、マインツ、ヴォルフスブルク、ホッフェンハイム、2部のハノーファー。しかし、PSV側は移籍金として650万ユーロ(約8億4000万円)を要求しているとされ、現状での移籍成立は難しい状況にある。
直近では、ホッフェンハイムのセバスティアン・ヘーネス監督と会談したという報道が複数メディアから出たが、監督本人がこれを否定している。ただ、会談は否定したが、移籍自体については否定しておらず、可能性がゼロということではないようだ。
PSVでは出場機会は多くは見込めない状況にあり、移籍期限終了までに決まることが望まれるが、高額な移籍金がネックになっており、契約条件で話がまとまるかがポイントになるだろう。
乾貴士
エイバルが降格したため、フリートランスファーとなり新たな所属先を探している状態で、スペイン1部からのオファーを待っている。
実際にこれまでに2部、3部のチームからの複数のオファーがあったが、それを断っていた様子。少なくとも、2部のレアル・オビエド、イビサ、カルタヘナからのオファーが実際に入っていたとのこと。
一方で、トルコのメディアでは、11日にトルコ1部のガズィアンテプが乾と基本合意と報道。1年契約プラス1年のオプション契約で、年俸100万ユーロ(約1億3000万円)、メディカルチェックで問題なければサイン、といった具体的な報道内容だが、2周間以上経った現時点でも正式契約の発表はない。
浅野拓磨に関しても、盛んにオファーの噂や合意に至ったとの報道があったが、トルコではそういった類の飛ばし記事が多いのかもしれない。浅野も乾も、トルコのリーグに対して興味のあるコメントはしていないはずだ。
また、J1セレッソ大阪が復帰の要請をしており、乾が希望するスペインの移籍市場が閉まるまでに移籍先が決まらなければ、本格交渉に入る。
まだ、所属先が決まらない中で、スペイン2部のイビサは乾に対して再度オファーを送っている。移籍市場の閉鎖が近づいてきた状況で、乾もこのオファーを受ける方向で考え直しつつあるようだ。
守田英正
8月25日に、トルコのフェネルバフチェへの移籍することでクラブ間合意がなされたとの報道あり。サンタ・クララは400万ユーロ(約5億円)を要求したが、最終的に300万ユーロ(約3億7500万円)で基本合意に達し、細部を詰めているとのこと。
ただ、トルコメディアからの報道なので、信憑性がどこまであるかは不明。今後の動向に注目したい。
ポルトガルのブラガへの移籍に一旦は合意するも、200万ユーロ(約2億6000万円)の合意額を安すぎるとみたサンタ・クララ側が上乗せを要求して破談になったと言われている。
その後、トルコのガラタサライからのオファーに対して、サンタ・クララは移籍金として300万ユーロ(3億9000万円)、あるいは500万ユーロ(約6億2500万円)を要求しているという報道があった。サウジアラビアのアル・ヒラルからも、移籍金300万ドル(約3億3000万円)のオファーがあったようだ。
そういった経緯を踏まえると、300万ユーロでの合意という額に関しては妥当かもしれない。
また、ここまでUEFAヨーロッパカンファレンスリーグ予選5試合とリーグ戦2試合にすべて出場していた守田だが、23日のリーグ戦第3節にはベンチ入りしていない。これが、移籍のためということも考えられるが、どうだろうか。
鈴木優磨
こちらの記事でも述べたとおり、昨シーズンの活躍から、ステップアップの移籍は確実視されていた。
なかなか移籍確定の話が出てこないが、開幕の早いベルギーリーグは既に第5節を終えているものの、ここまで鈴木はベンチ入りもしていないことから、この夏に移籍は濃厚と見られている。
トルコのクラブの噂のあと、イタリア・セリエAのボローニャからの関心もあったようだが、この話は既に消滅。
直近では、同じベルギーの名門アンデルレヒトが移籍金400万ユーロ(約5億2000万円)でオファーを出したが、本人側が国外移籍を希望として拒否していた。アンデルレヒトは2度オファーを送ったとのことだ。
新たに昨シーズン王者のクラブ・ブルッヘが350万ユーロ(約4億5000万円)+ボーナス100万ユーロ(約1億3000万円)でオファーしているという。
スペインやスコットランドからのオファーも断っているとのことだが、果たして鈴木が現在検討してるオファーはどこからのもので、本人が希望するセリエAからのオファーは残っているのだろうか。
香川真司
アメリカ・メジャーリーグサッカーのポートランド・ティンバーズへの移籍の噂が出てきている。現所属のギリシャ1部のPAOKではレギュラー定着とはいっておらず、クラブも放出容認の方針とのこと。
噂が出てきてから既に10日ほど立っているが、信憑性はどれくらいのものだろうか。
岡崎慎司
欧州5大リーグ、ポルトガルなど1部リーグのクラブを希望も、今のところ具体的な噂は上ってきていない。