2021年夏、日本人選手の海外移籍確定情報1

新たな移籍先が確定

この夏の移籍市場で、新たなチームに移籍する選手。

まずは、当ブログ内で既報済みの移籍情報。

原口元気 … ドイツ・ブンデスリーガ2部のハノーファーから、1部ウニオン・ベルリンへ移籍。

酒井宏樹 … フランス・リーグ・アンのマルセイユから、Jリーグの浦和レッズへ移籍。

浅野拓磨

こちらの記事で既報の通り、セルビアのパルチザンとの契約解除後、無所属のまま新天地を探していた。

6月22日に、ドイツ・ブンデスリーガ 1部に昇格したボーフムと3年契約を締結。
やはりトルコ移籍話はメディアの方で加熱していただけのようで、堅実に希望する5大リーグとの交渉が進められていたようだ。過去にシュトゥットガルト、ハノーファーに所属しており、ドイツ・ブンデスリーガは勝手知ったる舞台になる。ブンデスリーガで過ごした3シーズンでリーグ戦5ゴール、カップ戦1ゴールと活躍できたとは言えず、リベンジは果たせるだろうか。
ボーフムには、小野伸二、乾貴士、田坂祐介が過去に所属。

浅野と交渉していたクラブには、パルチザンに一定金額の支払いを申し出ていたクラブもあったようだが、ボーフムは「フリーエージェント」での獲得と発表しており、パルチザンに対して移籍金は支払われない様子。

既に7月5日からチームに合流しており、十分なプレシーズンを過ごしている様子。
新シーズンの公式戦初戦は、8月7日のDFBポカール1回戦。

伊藤洋輝

6月23日に、J2 ジュビロ磐田からドイツ・ブンデスリーガのシュトゥットガルトへ期限付き移籍。契約期間は1年で、買取オプションも付帯。
一部報道では、レンタル料が10万ユーロ(約1300万円)、50万ユーロ(約6500万円)の買取オプションということだ。

まずはU-21チームからのスタートになる予定だったが、トップチームの合宿での評価がいいようで、トップチームの合宿が終わってから、どちらのチームに所属するのか判断する模様。
トップチームでプレーすることになれば、遠藤航とともにピッチに立つことになる。

原大智

6月24日に、クロアチアのNKイストラ1961からスペイン・ラ・リーガのアラベスへ完全移籍。契約期間は2年。
原がイストラに移籍したのは今年の2月だが、そこから半年も経たないうちに移籍するのは、アラベスを経営するグループがイストラの経営権も握っているからだ。つまり、クロアチアのクラブで短期間にそれなりの結果を出した原を、スペインの姉妹クラブへ引っ張ってきたといったところだ。

ラ・リーガは5大リーグの中でも日本人が苦戦しがちなリーグだが、スペインの中でもバスク地方は日本人が適応しやすい土地柄になっている。アラベスもバスク地方にあるクラブの1つで、そういった意味では比較的ハードルは低いと言える。
アラベスは、2018-2019シーズンにエイバルからベティスに移籍した乾貴士が、出場機会を求めてレンタル移籍してシーズン後半に在籍していたクラブでもある。

宮市亮

7月5日に、ドイツ・ブンデスリーガ2部のザンクトパウリから、横浜F・マリノスへ完全移籍。

宮市といえば、Jリーグを経ずにイングランド・プレミアリーグのアーセナルと契約し、一躍話題になった。
しかし、契約期間中のほとんどを、フェイエノールト、ボルトンといったレンタル先のクラブでプレーし、アーセナルでのプレーは数えるほどしかなかった。また、度重なるケガに泣かされた面もあり、日本代表でも期待されながらも活躍には至らなかった。
それでも、オランダではリョウジーニョと呼ばれるほど、快速ウィンガーとしての評価は高かった。
アーセナル退団後はザンクトパウリに所属し、今回の移籍でJリーグは初になる。

古橋亨梧

7月16日に、ヴィッセル神戸からスコットランド1部のセルティックへ完全移籍で、クラブ間で基本合意。
現地でのメディカルチェックなどを経て、7月30日に正式契約。契約期間は4年で、背番号は「8」に決まった。
移籍金は、推定5億円、あるいは540万ユーロ(約6億8000万円)。
オランダ1部PSVアイントホーフェンとベルギー1部アンデルレヒトからもオファーが届いていたが、セルティックが破格の条件を出して契約を勝ち取ったと見られる。
時代は異なるが、中村俊輔がレッジーナから移籍した際の移籍金は推定250万ポンド(約4億9000万円)なので、古橋に対するセルティックの期待の高さがうかがえる。

セルティックはスコットランドの名門で2強の一角、昨シーズンまでリーグ戦9連覇、今シーズンは2位で終わった。
かつて中村俊輔が所属し、リーグ戦3連覇、カップ戦優勝3回。今でも語り草のUEFAチャンピオンズリーグ・グループステージでのマンチェスター・ユナイテッド戦、アウェイに続いてホームでも直接FKを決めて伝説的英雄となった。
元横浜F・マリノスのアンジェ・ポステコグルー監督が新指揮官に決まってから、複数の日本人選手が移籍候補として名前が挙がっていた。

古橋は、アンドレス・イニエスタが移籍した神戸で、急に名前を聞くようになったという印象。経歴を調べてみると、やはり無名から這い上がってきたような印象で、大学卒業後J2のFC岐阜で結果を出して、神戸に移籍している。
神戸でも日本人FWとして十分に活躍しており、今季はここまで15得点でJ1得点ランキングトップ。日本代表にも選出されるようになり、ゴールも決めている。

活躍ぶりからすると海外移籍にはちょうどよいタイミングだと思われるが、26歳という年齢と、移籍先がスコットランドというのが、少々気になるところ。
セルティックは毎年優勝が義務付けられてるような強豪だが、スコットランド1部リーグは直近こそ14位に上っているが、その前は20位といったところ。最近の日本人が最初の移籍先となりがちな、6位ポルトガル、8位ベルギー、10位オランダ、といったあたりと比べると、リーグのレベルはやや低い。目の届きやすいイングランド・プレミアリーグへの移籍はしやすい面はあるが、その他の5大リーグへの移籍はいまいちな印象。

7月21・29日のUEFAチャンピオンズリーグ2次予選には間に合わなかったが、31日のリーグ開幕戦にベンチスタートから途中出場した。敵地でのハーツ戦の1-1の同点の後半34から出場、終了間際に失点して1-2で破れた。
セルティックは、5日にUEFAヨーロッパリーグ(EL)3次予選1stレグ、8日にリーグ戦第2節、13日にEL 3次予選2ndレグがそれぞれ行われる。

安西幸輝

7月19日に、ポルトガル・プリメイラ・リーガのポルティモネンセから、鹿島アントラーズに完全移籍で復帰。ポルティモネンセとの契約は1年残っていた。
ポルティモネンセでは、リーグ戦出場も1年目は23試合、2年目は31試合(29試合先発)と順調に出場を重ねてレギュラーとして活躍。欧州でのステップアップができなかったというよりは、鹿島側が補強として復帰を求めたというように見える。

オナイウ阿道

7月20日に、横浜F・マリノスからフランス2部トゥールーズへ完全移籍。背番号は「7」に決定。

トゥールーズは昨シーズン3位で昇格プレーオフに進出したが、1部昇格は果たせなかったため、今シーズンも2部で戦う。
1部リーグ在籍時の2019年1月から2020年2月まで、昌子源(現ガンバ大阪)が所属した。

7月31日リーグ戦のアウェー ナンシー戦に先発出場、後半18分までプレーした。試合は4-0で勝利。

武藤嘉紀

7月31日、ヴィッセル神戸入りが決定的になった。メディカルチェックを経て、近々正式契約の見込み。

レンタル先への完全移籍が確定

レンタル先のチームに完全移籍が確定した選手。
こちらは、当ブログ内で既報済み情報のみ。

遠藤渓太 … シーズン中に買取オプションが行使され、レンタル先のドイツ・ブンデスリーガ1部ウニオン・ベルリンへ完全移籍。

植田直通 … シーズン終了後に買取オプションが行使され、フランスのニーム・オリンピックへ完全移籍。ニームはリーグ・アンから降格のため、リーグ・ドゥ(2部)でのプレーとなる。

奥川雅也 … レンタル先のアルミニア・ビーレフェルトへ完全移籍。シーズン終了後に、買取オプションの金額から値下げ交渉が行われたうえでの契約成立。

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