2021年夏、日本人選手の海外移籍確定情報3。未確定者のその後の動向も

夏の移籍市場も残り1週間を切った。
新型コロナウイルスの影響で、例年ほど活発には動いていない印象があり、移籍確実と見られていた選手でも未だに決まっていない選手も多い。
確定した情報と、まだ決まっていない選手のその後の動向について。

移籍確定情報

8月12日以降の移籍確定情報。

板倉滉

8月19日、ドイツ・ブンデスリーガ2部のシャルケへのレンタル移籍が正式発表された。期限は1年間で、買取オプションが付帯しており、今季昇格の場合の額は400万ユーロ(約5億2000万円)とのこと。

2019年冬に、川崎フロンターレからイングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティへ完全移籍で契約。レンタル先のオランダ・エールディヴィジのフローニンゲンで2シーズン半プレー。昨シーズンはCBのレギュラーとして活躍、公式戦全試合に出場して、シーズン終了後にクラブの最優秀選手にも選出された。
東京五輪でも冨安健洋の代役でCBを努め、ボランチでもプレーと活躍した。

フローニンゲンが来季の所属を求めていたり、セルティックの噂もあったが、今シーズンの所属先が確定した。
シャルケはドイツの名門で、内田篤人が所属していた頃にはUEFAチャンピオンズリーグ常連の時期もあったが、ここ数年は低迷。昨シーズンは絶不調の最下位独走で2部に降格しており、1年での1部返り咲きを目指している。

林大地

8月20日、J1サガン鳥栖からベルギー1部シント=トロイデンへの完全移籍が正式契約。
8月8日にはクラブ間合意に至っており、現地でのメディカルチェックを経て、正式契約が結ばれた。背番号は「15」に決定。
労働許可書が発給され次第、試合に出場する見込み。

原大智

8月23日、スペイン・ラ・リーガのアラベスから、ベルギー1部のシント=トロイデン へ レンタル移籍が発表された。

6月24日に、クロアチアのNKイストラ1961からスペイン・ラ・リーガのアラベスへ完全移籍していたが、アラベスで試合に出場することなく移籍となった。
開幕戦のレアル・マドリード戦ではベンチ入りするも出場はなし。第2節マジョルカ戦では久保建英との日本人対決が注目されていたがベンチ入りせず、この時には既に原は移籍の見通しとなっていた。
労働許可書が発給され次第、チームに合流の見通し。

エースFW鈴木優磨の移籍が濃厚と見られているシント=トロイデンは、林大地に続いて原大智と日本人FWを立て続けに獲得している。

中島翔哉

8月25日、ポルトガル・プリメイラ・リーガ(1部)のポルトから、ポルティモネンセへのレンタル移籍が発表された。期限は今シーズン末まで。
契約内容の詳細は明らかになっていないが、ポルトが中島の給与の大半を負担するようで、単純に中島の出場機会を考えてのレンタルと思われる。

ポルトではセルジオ・コンセイソン監督が引き続き指揮を採っており、中島は完全に構想外で出場チャンスはほとんどないと見られる。また、負傷明けに加えて、移籍金や年俸が高額になっており、売却に関しても難しい状況にある。古巣のポルティモネンセで、まずは復帰と復調を、といったところではないだろうか。
ポルトガルに初上陸したときのように、生き生きとしたプレーを取り戻せることを期待したい。

ポルティモネンセには、現在GK中村航輔が所属している他、J1ガンバ大阪の川崎修平が獲得間近と伝えられている。安西幸輝は、J1鹿島アントラーズに復帰のため退団した。

川崎修平

8月26日、J1ガンバ大阪から、ポルトガル・プリメイラ・リーガ(1部)のポルティモネンセに完全移籍が発表された。
5年契約と見られ、契約解除金は4000万ユーロ(約52億円)に設定されるという報道あり。

川崎には、スペインのアトレティコ・マドリード、ウクライナのシャフタール、UAEのアル・アインなどのクラブからの関心もあったとのこと。

タイトルとURLをコピーしました