2021年夏、日本人選手の海外移籍確定情報2 久保建英マジョルカ復帰

食野亮太郎

イングランド・プレミアリーグのマンチェスター・シティ所属の飯野は、これまでスコットランド1部のハーツ、ポルトガル1部のリオ・アヴェへとレンタル移籍でプレーしてきた。リオ・アヴェとの契約には買取オプションも付帯していたが、リオ・アヴェは昨シーズン16位で入れ替え戦の末に2部に降格。
今シーズンは、引き続きポルトガル1部でのプレーが確定。1部に昇格したエストリル・プライアへの買取オプション付きレンタル移籍が8月2日に発表された。

武藤嘉紀

8月7日、武藤嘉紀のヴィッセル神戸入りが、正式発表となった。
神戸はJ1得点ランキング1位の古橋亨梧がセルティックへ移籍したため、FWの補強としては適任と思われる。
ドイツのマインツでは活躍したが、イングランド・プレミアリーグは水があったとは言えない。昨シーズンにスペインのエイバルにレンタル移籍するも、2部に降格したため買取オプションは行使されなかった。所属元のニューカッスルに戻ってはいたが、監督の構想外である状況は変わらない。
Jリーグの舞台で再び活躍する姿を見たいところだ。

大迫勇也

大迫もJ1ビッセル神戸移籍が噂されており、ドイツメディアでそのことが報道されると、8月6日にブレーメンの公式ツイッターも、国外クラブと協議中で、チームの活動から離れていることを伝えている。
8日に、神戸は大迫の完全移籍での獲得を正式発表。
3年半契約で、推定年俸は4億円前後で、Jリーグの日本人では歴代最高年俸と見られている。

ポイントゲッター古橋のセルティック移籍に伴い、FWの補強として武藤、大迫と大型補強を進めている。
神戸はさらに、元バルセロナのFWボージャン・クルキッチも9日に獲得している。

林大地

8月8日、J1サガン鳥栖からベルギー1部シント=トロイデンへの完全移籍でクラブ間合意に至ったと発表。現地でのメディカルチェックを経て、正式契約が結ばれる予定だが、移籍は確定的。

9日のホームでのFC東京戦の試合後にセレモニーが行われ、移籍の経緯や抱負が語られた。シント=トロイデンは五輪前から興味を示していたようで、五輪中にオファーを出したとのこと。スタメンを奪取して2桁得点の目標などが語られた。

シント=トロイデンでは、鈴木優磨の移籍の雲行きが少し怪しくなっているが、開幕後3試合を消化して、ここまでベンチ入りしていない。林の獲得はFWの補強のひとつと見られる。

三笘薫

J1川崎フロンターレからイングランド・プレミアリーグのブライトンへの移籍は、五輪前にも報道があったが、8月10日に完全移籍の4年契約での正式契約が発表された。移籍金は非公開だが、推定300万ユーロ(約3億9000万円)、年俸4年総額7~14億円(出来高による)という大型契約。

A代表未経験のため、労働許可証が降りない関係からプレミアリーグではプレーできず、今シーズンは他国リーグでプレーすることになる。レンタル先はかねてからの噂通り、ブライトンのオーナーが所有するベルギー1部に昇格したばかりのロイヤル・ユニオン・サン=ジロワーズ。

個人的な印象として、近年日本人の海外最初の移籍先として定番になりつつあるベルギー1部は、J1とレベルは近い気がする。ただし、プレーの特徴としてはJリーグとは異なり、欧州特有の当たりの強さが前面にでている感じで、日本人が欧州に適応するための入り口としては適当と見える。
リーグの上位クラブどうしの試合を見ると、5大リーグの下位クラスに匹敵する試合のレベルを感じるが、一方で下位クラブどうしの試合ではかなりレベルの低さを感じる。昨シーズン前半にシント=トロイデンが最下位争いをしているような試合を見ると、テクニックがなく当たりの激しさだけが目立って、非常にケガが心配されるような試合模様だった。
昇格組のサン=ジロワーズということで、そのあたりが心配されたが、開幕後の3試合を2勝1敗で終え、現在首位という状況なのでひとまず安心できる。得意のドリブル突破で活躍をして、実績を作っていきたいところだ

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