久保建英の今季初ゴールでホームのアトレティコを撃破、堂安律1G1Aの活躍

12月第1週の週末に、各国でリーグ戦が行われた。週中にもリーグ戦やカップ戦が行われた国もあった。

ラ・リーガ(スペイン) 久保建英の今シーズン初ゴール、アウェーでアトレティコ相手に勝利

12月4日、第16節、アトレティコ・マドリード対マジョルカの試合が行われ、マジョルカは1-2で勝利、久保建英は74分から途中出場。

前節で怪我から復帰した久保は、この試合もベンチスタート。
1点リードされた後の74分、マジョルカは久保も含めて3枚替えで追撃体制に入る。

80分、中盤左サイドからイ・ガンインが蹴ったFKを、フランコ・ルッソがヘディングでゴール。マジョルカは1-1の同点に追いつく。

終盤、引き分けでは終われないホームのアトレティコは攻勢を強め、強敵相手にアウェーで勝ち点1が拾えれば御の字のマジョルカは守備重視の構え。
91分、アトレティコのFKからの攻撃を凌いだマジョルカはカウンター。久保がまっさきに駆け出すと、ハーフウェーライン付近の高いデフェンスラインの裏にスルーパスが通る。久保は右サイドからゴールに向かってドリブルで進むが、守備態勢だったマジョルカのサポートはない。エリア内に侵入すると、久保はGKと1対1の状況から、股下を抜いてゴールを決めた。

駆け出して歓喜に浸る久保の背後で、名手ヤン・オブラクはピッチを叩いて悔しさを顕にする姿を見て、2シーズン前が思い起こされた。
2019-20シーズン第34節、この試合と同じくワンダ・メトロポリターノで行われたアトレティコ対マジョルカの一戦。右サイドハーフの久保は、サイドライン際を単独でドリブル突破するとエリア内まで侵入。最終的には、ニアサイドでホセ・マリア・ヒメネスに防がれたが、直後にヒメネスがボールをピッチに叩きつけて激しく怒りをあらわにした。ルーキーの久保に何度も左サイドをドリブル突破される味方の不甲斐なさに対して、感情を爆発させたのだ。
結果的には3-0でアトレティコが格の違いを見せたが、久保が明確な爪痕を残したと言っていい試合だった。あれから1年半が過ぎ、昨シーズン王者のアトレティコに対して、久保は今度は爪痕だけでなく、結果も残すことなった。

オブラクは試合終了後にも、ピッチに座り込むと、拳でピッチを叩く姿がカメラに収められていた。名手にとって悔やまれる一撃を叩き込まれ、チームにとっても痛すぎる敗戦に間違いない。この敗戦で、アトレティコは2位から4位に転落、首位レアル・マドリードとの勝ち点差も10と開くことになった。
一方のマジョルカは4勝7分け5敗の勝ち点19で12位に浮上。久保が負傷離脱中は、勝ちきれない試合が続いたが、マジョルカにとってリーグ戦8試合ぶりの勝利を、久保のゴールで勝ち取った。

エールディヴィジ(オランダ)

堂安律が1ゴール1アシストの活躍、PSVは4-1の快勝

12月4日、第15節、PSV対ユトレヒトの試合が行われ、PSVは4-1で勝利、堂安律はフル出場して1ゴール1アシスト。

2-1と1点リードで迎えた51分、エリア内の右角付近でボールを受けた堂安は、ワンステップして左足を振り抜くと、鋭いシュートをゴールに叩き込んだ。

70分には、右ニアサイドからのパスに対して、ゴール前に走り込んだ堂安はシュートせずにヒールパスを選択。背後のフィリップ・ムウェネがゴールを決めた。普通ならシュートの場面でなぜパスを選択したのかは不明ながら、その分相手の予想外のパスとなり、相手GKは体制を崩してムウェネのシュートに対して十分な対応ができなかった。堂安にアシストがついて、PSVは4-1と勝負を決めた。

PSVは引き分けを1つはさんで4連勝、11勝1分け3敗の勝ち点34で3位。

その他のエールディヴィジ(オランダ)試合結果

12月5日、第15節、AZアルクマール対スパルタ・ロッテルダムの試合が行われ、AZアルクマールは3-1で勝利、菅原由勢はフル出場。
AZアルクマールは7勝2分け6敗の勝ち点23で8位。

12月4日、第15節、フローニンゲン対ズヴォレの試合が行われ、1-1の引き分け。ズヴォレの中山雄太はフル出場。
ズヴォレは1勝3分け11敗の勝ち点6で最下位18位。

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