古橋亨梧がホームでハットトリック、セルティックは開幕2戦目で初勝利

8月8日、リーグ開幕2戦目のセルティック対ダンディー・ユナイテッド戦が行われた。古橋亨梧は3戦目にして初ホームゲームとなった試合でハットトリックを達成、試合もセルティックが6-0と圧勝した。

10分に、左後方からペナルティーアークに入ったパスを、古橋はワンタッチで味方に流し、折り返されたボールをゴール前でフリーの状態からシュートしたが、わずかに枠を外してしまう。

14分には、敵陣ペナルティエリア手間で古橋が奪ったボールを預けると、ドリブル突破をはかった味方が倒されてFKを獲得。ペナルティーアークからライアン・クリスティが放ったFKはゴールに近すぎたのか、バーの上に外れた。

20分、右サイドのスルーパスに追いついたリエル・アバダが折返しのクロスを入れると、ゴール前に走り込んだ古橋がダイレクトにゴールに蹴り込んだ。本拠地初ゴールを決める。

25分、左サイドをドリブルで突破したライアン・クリスティがペナルティーエリアに侵入してクロスを入れる。その動きに合わせてゴール前に走り込んだ古橋が、スライディング気味のシュートを決めた。古橋の2ゴールで、セルティックのリードは2点に広がる。
直後の27分にも、アンソニー・ラルストンが右サイドを突破し、ニアサイドからのマイナスの折返しを、リエル・アバダがワンタッチでファーサイドのポスト付近に構えた古橋に送る。これを即シュートしたが、目の前に陣取った相手デフェンスに阻まれた。

前線での守備でもハツラツとしたプレーぶりを見せる。

後半開始早々の49分に追加点を入れ、3点のリードとなった。
64分には、味方がペナルティーアークでボールを奪うと、古橋はゴール前に回り込みながらパスを受ける。左からのプレッシャーを受けながら放ったシュートは、ゴール右上に外れた。

67分、敵陣中央から通されたスルーパスを、エリア内で上手く受けた古橋はゴールへと流し込んだ。この日3点目を奪い、ハットトリックをマーク。直後に交代で退いた。
終了間際に2点を追加したセルティックが6-0とダンディー・ユナイテッドを圧倒。

移籍後2戦目のUEFAヨーロッパリーグ予選のヤブロネツ戦で、ゴールを決めて結果を出したのが良かったように思う。
移籍後初戦となった途中出場のハーツ戦や、ヤブロネツ戦もゴールを決めるまでは、古橋がゴール前でいいポジション取りをしていたり、いい形で走り込んでもパスが全然来なかった。ゴールを決めてからは、徐々にパスが入るようになっていったのが目に見えて分かる。
その後の練習などでも信頼されていったのだろう、移籍後3戦目となったこの試合では、開始直後からゴール前に構える古橋のところにはいいパスが入り続けた。古橋が迎えた決定機は5回はあったと思うが、そのうちの3つをゴールにつなげた。

移籍後初のホームゲームでハットトリックを決め、本拠地のファンの前で強烈なアピールに成功をしたことは、今後のセルティックでプレーする上で大きなアドバンテージが得られたことだろう。
中村俊輔が在籍していた頃には見慣れたセルティックパークは、客席との距離が近く非常に感じがいい。まだ満員の観客では埋まっておらず、ピッチに近い位置にも人は入っていないが、それでも大きな歓声がホームのチームを後押ししている。再びスタンドが満員で埋まるのが見たいと思わせるようなホームスタジアムだ。

古橋の移籍が完了する直前には、UEFAチャンピオンズリーグ予選ラウンド2回戦で敗戦。移籍直後に途中出場したリーグ開幕戦のハーツ戦でも2-1と敗戦し、シーズンの滑り出しが上手く行かなかったセルティックも、ようやく好調の兆しが見えてきた感じがする。
これでチームメイトの信頼は完全に勝ち得たはずで、CFとしてゴール前に陣取る古橋にいいパスが入り続ければ、今後もゴールを重ねていけるに違いない。

タイトルとURLをコピーしました